就活を進める学生にとって、就活をしていくうえで一番難しいと就活生が頭を悩ませるポイントとして志望動機が挙げられます。
就活とは
自己分析をして自分の円を広げる。
企業研究をして、企業の円を広げる。
そうすることで共通点が大きくなっていく。
この接点、共通点が大きければ大きいほど、しっかり自分に合った企業を選べるので、
幸せに働くことができる。
ということであるとお伝えして来たかと思います
志望動機は、この二つの円が合わさった共通点・接点を企業に届けるという段階に入ります。
見つけた接点や共通点を、他の人が聞いても分かる形に言語化するための方法をお伝えしたいと思います。
■志望動機の言語化のポイント
それは「その企業だからこそ」を考えることです。
志望動機の中では「その企業で働きたい」と言う明確な思いが要求されます。
企業は面接で志望動機を確認する中で、
「うちの会社で活躍してくれるのかな?」
「うちの会社で長く働き続けてくれるのかな?」
「内定出したら、受け取ってくれるのかな?」
そんなことを確認したいと思っています。
世の中にはその企業に限らず、同業他社もたくさん存在します。
その中で、なぜその企業なのか、企業で働きたい明確な理由というものを表現できるかどうかが勝負になると思って良いでしょう。
なので、「その企業だからこそ」と、分かってもらえるような志望動機を作れるようにご支援していただけると良いかと思います。
■志望動機を作る上でのポイント
志望動機を作るうえで意識をしておくべきことは2つです。
①「その企業でなければいけない理由」を伝えること
②「自分の魅力」も関連付けて伝えること
この2つを特に意識してみてください。
順番に解説していきます。
【その企業でなければいけない理由を伝える事について】
志望動機において一番大事で、肝の部分だといっても過言ではないと思います。
とはいえ、これが一番難しいと感じる学生様も多くいらっしゃるかと思います。
よく、苦戦している学生様で、その企業の魅力を「1つだけ」で押し切るという風に考えている方が多くいらっしゃいます。
しかし企業の魅力は、1つじゃなくても大丈夫です。
その企業の魅力をかけ合わせるということが重要になります。
まずは、その会社の特に良いなと感じた部分を3つ抜き出します。
この3つがかけ合わさった志望動機が書ければ、「その会社だからこそ」にかなり近づきます。
志望動機は企業のことが好きですよ!ということを伝えるいわば告白です。
仮に複数の方から同時に告白されるときを想像してもらったときに、自分のどんなところが好きなのかって気になるかと思います。
例えば、「優しい」だけだと「他にもいるじゃん!」って思いますよね。
自分の好きなことをたくさん言われたほうが嬉しいですよね。
逆に、優しくて、何事にも一生懸命で、笑顔が素敵なところがいいんだよねって言われたほうが納得感・説得力が出ますよね。
このように、「その企業でなければならない理由」は1つだけではなく、かけ合わせて伝えることがポイントになります!
研究した内容をもとに良い点、魅力に思う点を探してみると良いかと思います。
もし悩まれる方は、
「どうしてこの業界?」
「どうしてこの職種?」
「どうしてこの企業?」
という風にしてだんだんと細かく区切って考えてみてください。
【自分の魅力も関連付けて伝える事について】
例えば、応募する企業に就職できた場合、自分の能力や経験などがその企業に対してどのように活かせるかを書くだけでなく、自分にとっても大きく活躍できるであろうことを書くと
志望動機として十分なものとなる可能性があります。
こちらの図のように自分の強みや価値観がどのようにその企業にマッチしているのかを伝えるのはかなり効果的です。
先程考えていただいた企業の3つの良いなと思うポイントのうちの1つは自分と企業の強みや求める人物像などと組み合わせてお伝えできるといいかなと思います。
例えば、
「御社の掲げているチャレンジ精神は、私の過去の部活動で積極的に係に立候補したり、アルバイトの経験でも新しい企画を考えてきて店長に相談するなどしてきたことがあるのでこのチャレンジ精神を生かせると思います。」
という風にすると企業の良いポイントと自分の強みや価値観を結び付けて伝えられていて良い志望動機になっているように感じます。
また、キャリアビジョンの話もおすすめです。
「御社はキャリアステップが非常に速い会社なので、将来はマネージャーや幹部役員になってもっと大きなことを成し遂げていきたいです。」
などといった形でお伝えをしていくと好印象につながると思います。
ぜひ、自分の魅力を関連付けてお伝えをしてみてください。
■志望動機に満足がいかない場合
ここからは、自己分析を行った上で「まだ志望動機が薄いな」とか「自分に合いそうな点が見つからない」となってしまった場合のことについてお伝えします。
①熱意で押し通す
「何を伝えるか」と同じくらい「どう伝えるか」も重要なことです。
時には、「その企業に入りたい、その企業だからこそ自分は活躍できる」と強い思いを伝えるという「熱意」も人事の印象に残る重要なポイントになる場合もあります。
この熱意という点でも人事の印象に残れば、面接通過の可能性も高まります。
②勇気を持って受けない
接点や共通点がどうしてもみつからない企業は、立ち止まって考えてみる事も必要です。
勇気をもって受けないことも選択肢に入れてもいいのかなと思います。
ここで注意してほしいのは、「わからないから書けない」と「見つからないから書けない」は違うということです。
もしわからないのであれば、自己分析と企業研究が足りていない可能性があります。
もう一度ここを見直してみたらヒントが見つかるかもしれません。
反対に、企業研究もしたし自己分析もしたけど「見つからない」というのは接点がない可能性が高いです。
そうなった場合は、熱意で押し通すか、勇気をもって受けないという選択を考えてみてください。
「接点がない、志望動機がないということは、そもそもその企業と自分が合わないんじゃないか」
と、自分で認識してしまっているということになります。
「仮に内定をもらって入社をしたとしても思っていたのと違った…。」
という風になりかねません。
就活のゴールは「内定をもらうこと」ではなく「幸せに働く」事であると以前お伝えしたかと思います。
志望動機を考えるということは
「どう働きたいのか」
「理想のキャリアは何か」
を考えることでもあります。
企業研究や自己分析ができて働くイメージがわくことができれば、その会社は限りなくマッチしている会社ともいえるでしょう。
■終わりに
いかがでしたでしょうか。
「自己分析」と「企業研究」あって初めて良い志望動機を書くことが出来ます。
以前お伝えした、自己分析や企業研究の記事も参考に、学生様の志望動機作成のご支援にお役立ていただけましたら幸いです。