今回は、面接で99%聞かれるといっても過言ではない
自己PRとガクチカ(学生時代に力を入れたこと)の作り方についてお伝えします。
さて、この自己PRとガクチカですが、一人で作成するのは難しいと感じる学生も多いのではないかと思います。
特に今はコロナで大学生の時に力を入れたことがあまり思い浮かばないよという方も多いのではないでしょうか。
そのような学生の就活支援にお役立ていただけたら幸いです。
■自己PRの書き方
自己PRで人事の方が聞きたいことは「あなたの強みとは何か」ということです。
だから、自己PRでは「私の強みは○○です。」のように、強みについてお話をしていくと良いでしょう。
自己PRを書くためには3つの順序をたどります。
【順序①】
こちらご覧ください
こちらの図から「自分の強みだな」と思うものを選んでみてください。
もしくは、ご友人やご両親に「私の強みって何だと思う?」と聞いてみるのもいいと思います。
客観的にみて、人が強みだと思っていることは絶対的に強みとなりますので、良い参考になると思います。
【順序②】
順序①で見つけた強みを表しているエピソードが大事になります。
この図から自分なりの強みが見つかったら
次は、その強みが発揮できたなと思うエピソードを思い出してみてください。
例えば、A君の場合「負けず嫌い」が強みと答え、それを感じたのは高校時代の部活でのバレーボールの経験である。
このように、強みを実感した経験を何か挙げてみましょう。
【順序③】
順序②で出てきたエピソードを分析してみましょう。
エピソードに対して、5W1Hを使うと分析しやすくなります。
なぜそう感じたのか、具体的に何をしたのか、どのようにそれを実現したのか、
実現した結果どんな変化があったのか、どんな結果をもたらすことができたのか。
ここに行き着けると良いかと思います。
例えばA君の場合は、そのバレーボールをどんな思いで取り組んでいたのか。
その思いを実現するためにどんなアクション、行動を取っていたのかを振り返ります。
中学から6年間やっていて、高校生の時は副部長だったな。
ジャンプ力には自信があってばんばんスパイク打っていたけど良い後輩が入ってきてレギュラーから落ちてしまった時があって
めちゃめちゃ悔しくて必死に練習して、またレギュラーに戻ったな…とか。
たくさん筋トレして朝早く行って練習もしたし、ボール磨きとか掃除も一生懸命やっていたからたくさん努力してスタメン勝ち取ったんだよな〜とか。
このような感じで深堀りをしていきます。
この①→②→③の順番で自己PRを考えてみるようにしてみてください。
■伝わりやすい文章を書くためにはPREP法が有効!
自分の強みやその強みを表すエピソードがあっても、「文章にするのが難しい」と感じている学生も多くいるはずです。
そこで、伝わりやすい文章を書くための方法をご紹介したいと思います。
PREP法という書き方をご紹介します。
PREP法というのは
POINT(結論)
REASON(理由)
EXAMPLE(具体例)
POINT(結論)
という形で書くと、結論から書きはじめて結論で終わるという書き方になります。
よくビジネスとかの場だと、
「結論から話せ」という言葉を耳にする機会があるかと思います。
まず最初に結論からお伝えすることで、相手の方は
「〇〇について話すんだなぁ」と頭の中に棚を作ってから話を聞いてくれて、相手も状況を整理しながら聞いてくれるので、伝わりやすくなります。
■PREP法を使った自己PRの書き方
PREP法を使って実際に自己PRを書いてみます。
POINTのところが
順序①で見つけた強みから書きます。
「私の強みは○○です。」
A君の場合だと「私の強みは負けず嫌いなところ」です。
続いて、REASON
これは順序②のエピソードです。
「なぜなら、中学から行っていたバレーボールの活動でレギュラーを勝ち取るために必死に努力したからです。」という部分が入ります。
続いてEXAMPLE
ここに順序③が入ります。
「後輩にレギュラーをとられたのがすごく悔しくて、朝誰よりも早くいって練習に打ち込んだり、誰も進んでやりたがらないような部室の掃除やボール磨きなどを進んで行いました。
その結果、コート内外両方での活動が評価され、3年生の時にようやくレギュラーを勝ち取ることができ、チームの大会ベスト8にも貢献することができました。」という理由で必死に努力したことがわかるからです。
最後に、もう一度POINT
「以上のことから私の強みは負けず嫌いなところです。
この強みを生かして、御社でも全力で頑張っていきます!」
のような形でかけると内容もすっきりします。
強みとエピソードの深堀ができたらぜひPREP法を活用して文章にするように支援してみるといいかと思います。
■ガクチカの書き方
ガクチカで人事の方が聞きたいことは、「どんな努力をしてきたの?」、「その経験から何を学んだの?」ということです。
よく、結果の部分をお伝えしてしまう方が多いのですが、それでは努力の内容や得た経験について聞きたい人事の方の思いとはズレてしまいます。
A君の場合だと、「ベスト8にいきました!」ということをを強調して伝えてしまうと、結果の部分だけを伝えていることになってしまいます。
ガクチカでも、重要なことは「エピソード」になります。
ここでのポイントは先ほどの自己分析で行った順序③のエピソードの深堀りです。
先ほどのAくんのバレーボールのお話に戻って考えてみます。
Aくんは「レギュラーを取りたい」と強く思って行動をしていました。
「レギュラーを取るにはどうしたらいいのかを考え、誰もやらないような部室の掃除やボール磨きに加えて、自信のスキルを上げるために朝早く練習をしに行ったり筋トレを行った。」
こんなエピソードがありました。
「ではなんでそんな行動をしたのか」
ともう一つ深掘りしてみると、
「レギュラーを取るにはスキルだけでなく、人間的な面も必要ではないか」
という風に考えたからです。
この経験から学んだことは、
「レギュラーを取る」という目標を立てて、
「どうすればその目標を達成できるのか」と考えて努力をし続けたこと。
これが頑張った経験になります。
「この経験から、御社でも目標を達成させるために努力し続けることができるので、同じように入社してからも努力をし続けられると思います。」
といった形で最後にはその経験を生かしてどう企業で頑張っていくのかを言えると良いかと思います。
このように、そのエピソードの過程をより詳しくしてあげることでガクチカが書きやすくなるのではないかなと思います。
ガクチカの書き方に関してもPREP法がおすすめですので、ぜひお試しください。
■まとめ
自己PRもガクチカも「エピソード」が大事なポイントになります。
ここで、
「全国大会に行っていないといけないのではないか。」
「アルバイトで全国何位の成績を残さなければいけないのではないか…。」
と、思う方も多くいらっしゃるかもしれませんが、全然そんなことはありません。
もちろんそういった結果を残している方は素晴らしいのですが、人事の方はどちらかというと「結果」よりも、「過程」を見ていることがほとんどです。
ぜひ、学生様には学生生活を振り返ってみてその人を表すエピソードって何だろうなと考えてみてもらってみるといいかと思います。
もし、コロナ等で動けることが少なかった方がいらっしゃる場合は高校時代までさかのぼってみてもいいと思います。
「高校時代のエピソードでも聞きたい!」という人事の方の声もお聞きしていますので、思い浮かばない方は高校時代のお話でも問題ないかと思います。
■終わりに
いかがでしたでしょうか。
学生様のガクチカ・自己PRの作成の支援に少しでも役立ちましたら幸いです。
また、弊社の自己分析ツールであるFuture Finderへもご登録をいただくと学生様が自身の強みをさらに見つけやすくなり、自己PRが書きやすくなると思います。
こちら、全て無料で利用可能ですので、ぜひお役立てください。