就活を進める上で、「就活の軸」をもとに企業選びをする学生がほとんどかと思います。
そもそも就活の軸とは、「自分の中でこれだけは譲れないこと」や「大切にしたいポイント」といった、「企業や業界を選ぶうえで、自分の中で持っておきたいもの」になります。
学生はこの軸を考えておくことで強みや価値観とも組み合わせながら、業界や企業探しをすることができ、より自分に合った企業を見つけやすくなります。
以前お伝えした、「自分の強みと価値観を知ること」と同様に、「就活の軸を作ること」で「自分の円を拡げる」ことができます。
今回は、「就活の軸」についてお伝えしたいと思います。
■就活の軸を作るための4つのステップ
就活の軸を作るためのステップは大きく4つあります。
1つめのステップは
「企業への興味、条件、自分の強み、価値観」の4つの観点から自分の大切にしたいポイントを、書き出してみるということです。
書き出すときには、4つがバランスよく書き出せると良いです。
例えば、「興味と条件ばかり筆が進むけれども、強みと価値観があまり書けない…」ということもあるかと思います。
しかし、それは自己分析を掘り下げるチャンスになりますね。もう一度じっくりと考えてみる時間を作ってみるといいかと思います。
2つ目のステップでは
4観点からを書き出すことができた自分の大切にしたいポイントを「MustとWant」の2つに分けて考えてみます。
Mustは、「これは絶対譲れないな」というポイントです。
Wantは、「あるに越したことはないけど、あればいいな…。」という妥協できるポイントです。
3つ目のステップでは
Mustのものの中で、優先順位をつけていきます。
優先順位が高いものは、今の自分の中で一番思いの強い軸という意味合いになります。
4つ目のステップでは
最後に「なぜそれが優先順位がたかいMustなのか」を考えていきます。
この質問を繰り返すことで、就活の軸を深堀していきます。
深堀をすることで、就活の軸はより明確になります。
例えば、「人とかかわる仕事ができること」がMustの条件だとしましょう。
「なぜ、人とかかわる仕事がしたいのか」
「今やっている塾講師のアルバイトでやりがいを感じたから」
「それはどんな時にやりがいを感じたんだっけ?」
「生徒たちから感謝されたとき」
「どんな時に感謝をされたっけ?」
「生徒さんの成績が上がったり、悩みを解決できたとき」
ここまで出てきたら、「人とかかわる」という抽象的な軸から
「お客さんと直接コミュニケーションを取り、お客さんの悩みを解決できる仕事」という少し具体的な軸になりそうです。
これは対象が子どもじゃなくても同様かもしれないし、教育でなかったとしても、悩みを解決できるのであれば、自分が考えた就活の軸と重なるかもしれません。
この場合は直接、講師としてお礼を言われているけども、例えば、教材を作ったりすることで生徒さんの勉強の手助けができる。
これもお客さんの悩みを解決できる仕事と言えますよね。
どちらが自分の価値観にあっていそうなのかという点でも軸を考えることでより良い判断ができるようになります。
このように4つのステップを使って就活の軸を見つけていくといいかと思います。
■企業・業界選び
就活の軸ができたらいよいよ企業・業界選びをしていきます。
企業・業界を選ぶ上でポイントになるのは「4観点がバランスよく含まれている」ということです。
つまり、特定の軸に偏りすぎていないということです。
例えば、「初任給は30万以上で家から通える会社だけ受ける」など偏りすぎてしまった軸は視野を狭める原因になってしまいます。
このように偏った就活軸で就活をしてしまうと、学生にとって後悔の残る就活になってしまう可能性が高まります。
本当に求めていることが、それだけだったのかを考えてみる必要があります。
例えば、
「給料めちゃくちゃ高いけど、中途社員がメインで、新卒への教育環境は整っておらず、入社してすぐに結果を出すことが求められている職場に入った」
「家からすごく近いけど、自分のやりたくないことも業務で行っていて、やりがいはないし、成長実感もない」
など。
業務内容や会社の価値観を働く上で気にされる方も多いはずです。
先ほどの4観点の中で、条件や興味ももちろん大事ですが、
「自分がどれだけ活躍できるのか」、「価値観があった人がどのくらいいるのか」といった軸で企業や業界を選んだ方が学生自身が納得することができます。
以前もお伝えした通り、「自己分析をすること=自分にとって良い人生とか幸せってなんだろう」と考えることです。
学生にとって就活のゴールは内定を取ることではなく、幸せであり続けることです。
そのためにも、就活の軸を見つけることは大事になってきます。
軸は1つでなくても問題ありません。
2つ譲れないものがあれば、その2つが就活の軸になります。
ただ、ここでも同様に固執しすぎてしまうと大事なものを見落としてしまう可能性もありますので気を付ける必要があります。
■まとめ
いかがでしたでしょうか?
就活の軸を見つけるということは、学生が自分の強みや価値観に合った企業や業界を見つけるために重要なこととなります。
学生様の就活支援に役立ちましたら幸いです。