<プロフィール>
Nさん
2016年、私立大学文系学部卒。卒業後から現在まで、不動産業界の企業で営業職として勤務。
<現在働いている企業について>
不動産業界。法人と業務提携をしており、転勤や就職等で首都圏勤務となった大手企業にお勤めの社員様の物件を提案し、成約までサポートをする。新規開拓よりもお客様と関わる時間を優先している企業のため、お客様への提案力、ヒアリング力を身につけることを重視している。
就職活動をしていた当時の心持ちからお話しをお伺いしました。
――大学4年生の12月で決定ということでしたが、どのような就職活動でしたか?
長期化してましたね~。当初から稼ぐ力をつけたいという軸は一貫していて、事務ではなく、営業を最初から見ていました。食品業界を見ていましたが、ダメで他の業界を受けたりとふらふらしていました。20社くらい受けて、5月に介護系の会社と食品の商社で内定を獲得しましたが、2社とも働き方などに懸念があり、承諾はしませんでした。自分だけで企業選ぶのに限界がきていた頃にジェイックを頼ったところがありました。
――現在の企業に決めたのはどういった理由だったのでしょうか?
大きな決め手は、社員と話や考え方があうなと思ったからです。さばさばしている方が多く、メリハリがしっかりしていて、上下関係はあまりないところが良いなと思いました。入社後もその印象は変わることがなくよかったです。
――入社当時はどのようなお仕事をされていましたか?
まずは先輩のサポート中心でした。外部研修2週間みっちりやった後に、先輩の内見に同行し実際のご案内の雰囲気を学んだり、お部屋の採寸や写真撮りに行ってました。5月中旬から、宅建塾をやっていて資格取得のためにテキストをもらって、朝勉強は2か月くらい続けました。宅建塾での朝勉強が終わったあとも、宿題で40問くらいを就業後毎日解いてました。
10月に初めて試験を受けましたが、1回では受からず、翌年再挑戦して資格をとることができました。弊社は、宅建を絶対持つという方針で、全社員が受検をしてます。1回で合格したのは過去2人くらいですね…。仕事と並行してやるのはやはり大変でしたが、取ったら資格手当もつくのでがんばりました。
入社して3か月後くらいに、お客様を担当する機会がありました。100%反響営業なので、お客様の情報がはいったあと、連絡をしてアポイントの調整、物件資料の作成、ご案内からの契約といった流れで仕事をしています。
――どのようなやりがいがありますか?
お客様からご提案を喜んでもらえた時にやりがいを感じますね。
この仕事をしていて難しいなと感じるのは、どうお客様との認識の違いをなくすかということです。
例えば、「通勤のしやすさ」という要望を聞いたとき、私としては「乗り換えなしかな」と仮説をしても、その人にとっての基準が違ったりということがあります。また地方から都内にいらっしゃる場合も多いので、地方との相場感が違うといった場合もあります。
このようなすり合わせの過程が始めに発生するのですが、これを電話でひきだす難しさがありました。
それでも、エリアについて全然わからない人に対して、ご提案した内容を喜んでもらって「Nさんに紹介して貰ったエリア住みやすそうで安心しました。紹介していただきありがとうございます」と言われたりするとやりがいに感じますね!
――不動産というとエリアについての情報収集も大変な部分があると思いますが、どのように学んでいかれましたか?
先輩にエリアを指定してもらって、実際に行ってみることもありました。駅まわりをみるですとか…物件の案内をする前に下調べをしています。わりと取り扱い物件のエリアが広いので少しずつ少しずつ学んでいきました。
――その他大変だなと感じたことはありますか?
やはり繁忙期は想像以上に忙しいです。
具体的には2月、3月、9月あたりですね。残業も増えますし、休みが週一になる週もあります。その大変さは理解したうえで不動産業界にはいるかどうかは考えたほうがいいかと思います。私は大変とも思いますが、忙しいときに成果をだすと評価があがるのでそれをモチベーションにしています。
――学生時代経験が仕事に活きたことはどんなことですか?
イタリアンレストランでアルバイトをやっていたのですが、ワインや料理のおすすめを聞かれたときに、説明できるように事前に準備をして紹介したりしていました。
事前に調べて知識を蓄えるといった過程は、現在の仕事にも似ているところかと思います。あとは、店長から売り上げがやばいという相談をされたときに、自分からワイングラスが空いてるお客様への声かけをして、数字をとりにいく(売上をつくる)ことはしていました。
目標クリアしたときは嬉しく思いましたし、現在でも目標は明確な方が燃えるタイプです。
仕事は、個人目標もありますがチーム営業なので、目標いかなかったら怒られるというようなことはないですし、達成しないときはどんなふうに来月やろうかという話をしています。
――今後に関して目標はどんなことがありますか?
年収を100万円アップさせたいとおもっています。
そのためにまずは係長になり係長からマネージャークラスへ昇進することを目標としています。理由としては、もし家庭をもったときに、自分が家族や身内を守っていきたいと思うからです。私の母から、小さいころから、言われてた影響もありますが、自立をしていきたいです!
――最後に、大切にしたい価値観ワードを選んでいただけますか?理由も教えてください。
※価値観キーワードとは?
価値観の紐づく35個のキーワード群から、自分に当てはまるキーワードを直感的に6つ選び、さらにそれを3つに絞った後に各キーワードの深掘りを行っていく自己分析手法。
<Nさんの価値観キーワード>
① 自立⇒自分が家庭をもったときに、家族が守れる、自分が守れるようになりたい
② 信頼⇒各取引先と信頼関係を築いていかなくてはならない。困ったときに協力をしてもらったり、人間関係を築いたりするのが信頼。他の人からも信頼、誠実でいなきゃいけない。信頼できる人の近くにいたい。「傲慢にならない、謙虚でいる」「人との約束を守る」後輩が増えてきて指示の言い方とか相手の立場を考えて伝えています。
③ 知識⇒不動産って特に知識がないと相手と話ができない。知識があれば、提案もしやすくなる。自分の身を守るためにも、あって損しないのが知識だと思います。現在は、不動産仲介だけじゃなく売買・管理も携わる機会があるので、日々学んでいます。
編集後記
Nさんは、学生時代からの価値観はそのままに、いまもその軸をもとに仕事に取り組まれていました。「自立をしたい」「目標が明確なのが良い」「知識を蓄えて相手の役に立ちたい」という価値観がNさんにとって大切な考えでしたが、学生時代にもそれが発揮されていた経験があるので、しっかりと自己分析をして仕事探しをすることが、仕事においてもやりがいを感じられることに繋がると思います。
どんな仕事も大変な部分がありますが、やりがいに感じること、大変なことをしっかりと把握したうえで、じゃあ自分はどうしたいのかという考える機会を私たちも提供していきたいと思います。