2021年8月3日~8月10日に、22卒の就活生に対して、就職活動における面接対策の実施状況と内定承諾の決め手に関する調査を実施しました。今回は、その結果をお伝えいたします。
※就職活動に関するアンケート 回答数:338件 期間:2021年8月3日~2021年8月10日
※弊社就職支援の特徴として、6月以降も就職活動を継続している学生が調査対象の中で多くの比率を占めています。
就職活動の状況に関して
就職活動の現在の状況を教えてください。
就職活動をすでに終了したと回答した人は、全体の38%という結果になりました。同7月調査では、終了したと回答した人が23.6%だったので、約15ポイント増加しています。7月中に内定承諾をした人が増えたことがわかります。
就職活動の進捗状況を教えてください。(就職活動継続中の方のみ)
就職活動を継続している人の中で、17%は内定を1社以上取得しています。また、先月の同調査と比較すると、「最終選考に進んでいる」と回答した人は3ポイント増加、「1社以上の選考に進んでいる」と回答した人は、約9ポイント減少、「選考には進んでいないが、会社説明会やインターンには参加した」と回答した人は、4ポイント増加しており、最終段階まで選考フェーズが進んでいる人と、これから選考フェーズに進む人と、二極化が進みつつあります。
現在、就職活動に関して苦戦や不安を感じている点があれば教えてください。※一部抜粋
就職活動を終えることが出来るのか不安
初の最終面接なので対策がわかりません
内定が頂けるのか不安になっています
面接に苦戦している
行きたい企業をもう少し見つけたい内定承諾しているところがあるがあまりキャリアアップできる未来が見えず継続できればなと考えている試験が一度も通らない
自己分析の深堀りの仕方が分からない。一次面接で落ちてしまう。
次々と企業が採用を終了していく中、贅沢を言わず志望度が低い業界職種にも手を伸ばさないといけないのかという不安
面接で自分が考えているようなことが言えなくて不安である。
面接でのアピールの仕方、志望動機のまとめ方などに苦戦しています。
持ち駒が無い点
今まで履歴書の提出や一次選考でも落とされることが何度かあったので最終選考で採用されるか不安である。
自分の行きたい業界ではないのでまだ続けるべきかどうかがわからないがわからない
希望職種が見つからない
まだ内定を1社からも頂けていないこと。
漠然とした不安がある。
WEBでの面接で成功率が圧倒的に低い点
内定取得後に内定承諾までにどの企業を選ぶかという基準について
近所での求人探しの仕方があれば知りたい。
選考したい企業が少なくなってきたので、焦りを感じています。
どれも一次選考で落ちる
第1志望から内定をもらえるかどうかという点
現在志望する企業があまり見つからず、今後どのように動けばいいか迷っている
自分のやりたい事がわからなくなってきた
やる気が出ない
内定が出なくて焦りを感じている
志望業界に適正があるかという点
気の持ち直し方が分からない。
まだ内定が出ている企業がない点
就職活動に対しての意欲が低くなっているのが不安です。
内定を取得して、就活を終了させている人が多い中で、卒業までに内定が取得できるのか不安を抱えている人は多いです。また、選考中の企業がなくなり、企業を探そうとしても、採用活動を終了した企業も出てきて、ますます焦りを感じているようです。面接対策や自己分析に不足を感じている学生もいるため、リスタート者に向けた対策セミナー等はニーズがありそうです。
面接対策に関して
面接対策(面接練習)をどのように実施していますか?(複数選択可)
オンラインでの面接対策が主流になっています。一方で、面接対策を行っていない人も全体の4分の1ほどいます。後述の「どんな面接対策が効果を感じるか」という質問の回答では、「面接対策をする必要はない」「実践で慣れるのが良い」という意見もあり、オンライン化によって、面接を気軽に受けることができるようになった影響で、「本番≒練習」という状況になっている可能性があります。
大学(就職課/キャリアセンター)で面接対策(面接練習)を行っている人に質問です。面接対策(面接練習)の満足度を教えてください。(5点満点)
民間の就職エージェントで面接対策(面接練習)を行っている人に質問です。面接対策(面接練習)の満足度を教えてください。
面接対策(面接練習)のやり方に関して、どのようなやり方が効果を感じますか?(感じられそうですか?)
1つのテーマについて、2つ3つ関連質問をしてもらえると、自分が気づいていなかったことに気付けるので、ひとつの質問に対して少し深堀をしてほしい。
1人ではなく2人以上で面接練習をする
Zoomなどで自分の顔を確認しながら面接する
エントリーシートの見直し、ロールプレイングの実施、深掘りされた時の対処など
オンラインがほとんどなので、対策もオンラインで行う。
オンラインの練習が効果的だと感じます。
オンラインや対面で企業の面接に向けての対策を面談する形式がやりやすかったです。
オンライン面接に適した目線や話し方を意識する
この質問を聞かれたらこう答えるという例
すぐにフィードバックを貰える
スラスラ話せるようになるまで声に出しながら練習する。
ダメなところを徹底的に指摘してもらう
とにかく数をこなす
フィードバックが的確に貰える
フィードバックが貰えること、録画だと自分を見直せる
よく質問されやすい内容に対応出来るように自分なりに回答のメモを記録して何度も練習するやり方ロールプレイ方式
一通り模擬面接をやったあとに、さらに良い回答内容を教えていただくやり方に効果を感じました何回も実際の面接現場に行くこと
過去に出題された質問をしてもらう
会社についての詳しい下調べが重要だと感じた
会話を録音して、自分の話し方を確認する方法が会っていると思います。
企業の情報と照らし合わせながら、問答内容(志望動機など)を一緒に構築していく進め方
客観的な意見を貰うこと。
緊張感がある場を用意する
繰り返し視聴・確認が容易な動画による対策講座。
思っていることを言語化する作業を手伝ってもらうこと、言い回しを一緒に考えてくれること
自己分析を続けるのと同時にあらかじめ想定した質問に対してスラスラ答えられるように録画等を使って練習をする
自分が想定していない質問をしてくれること
自分では悪いところが見つけづらいので誰かに相手になってもらうやり方が良いと思う自分で撮影して、動画を見返すといったやり方が効果を感じられそうです。
実際に質問されそうな質問をして、答える練習をすると効果が感じられそう。初めましての同級生と練習すると相手の良い点、悪い点がよく見え、自分も同じように相手から見えているのかもしれないなどと考えることができる
初対面で40〜50代の方にやってもらうのが1番効果が出ると思う。
対面での面接練習
対面のマナーについて知りたい
対面の方が姿勢や目線など隅々、細かい部分まで見てもらえてよかった。
誰かにみてもらう
担当していただいている方以外の人にも見てもらう。以前初めて、担当者じゃない方に面接練習を見ていただき、違う意見が得られてとても良かった。
本番を受け続けた
本番を想定した質問に対応できるよう努力することです。
面接練習をやり、自分の言ったことをアドバイザーの方が添削してくれる方法。
面接練習を録音(できれば録画)して見返す
面接の練習方法で効果がありそうだと感じているやり方は、模擬面接や実際の面接の数をこなすといった意見や、自分ではなく友人や社会人に見てもらうといった「客観的な視点」を求めているという意見が多く寄せられました。また、自分ひとりで行う対策に関しては、動画を撮影して、振り返るというやり方が多く回答されました。自分自身の面接での振る舞いを自分で客観的に見て、自分の出来ていない点に気づけるので、動画を撮影しての練習は非常におすすめです。
内定/内定承諾に関する質問(就職先決定者のみ)
これまでに内定を何社取得しましたか?
1~3社の内定を取得して、就活を終了したが学生が9割という結果になりました。
最初の内定はいつごろ取得しましたか?
7月に就活終了を決めた学生(アンケートは毎月初めに実施のため、6月以前に就活終了した人は除かれる)は、4割弱が初内定後2か月以上就職活動を継続していました。
入社企業(内定承諾先)の決め手は何ですか?(2つまで回答可能)
上から順に、1位安定性がある、2位やりたい仕事ができる、3位一緒に働く人・社風が魅力という結果になりました。21卒を対象に昨年9月に実施した同調査では、1位やりたい仕事ができる、2位一緒に働く人・社風が魅力、3位働きがいがあるという結果でした。昨年の調査では4位に入っていた「安定性がある」という点が、22卒では1位となっています。新型コロナの影響で、傾いた経済を目の当たりにしている世代だからこそ、これまで以上に、企業の安定性を重視していることがわかります。
今の内定承諾先への満足度は何点ですか?(5点満点)
内定承諾先への満足度は8割の学生が、4点以上を付けています。第一志望で就活を終了させることができた学生も多かったようです。