私たち株式会社ジェイックでは、様々な悩みを抱えた大学4年生が相談にいらっしゃいます。その中でも、今年の夏、ジェイックのサポートを受け始めて、わずか1か月半で就職活動を終えた女性にインタビューしました。
就職活動が止まってしまった要因はなんだったのか、就職活動が上手くいきはじめるきっかけはなんだったのか、インタビューを通して、就活生のリアルな本音を感じとって頂けますと幸いです。
今回、インタビューに協力してくれたのは、
Tさん
文系私立大学2022年3月卒業予定
就職再開時期 7月末
内定獲得 9月上旬
3月に就職活動をはじめ、数社面接を受けた後、就職活動を休止。
7月末に就職活動を再スタートし、わずか1か月半で内定を獲得。
〈4月からの就職先〉
商社・卸(事務機器・教育機器)の会社で、設立以来黒字経営で安定している。オフィスコンシェルジェとして、お客さまのオフィスに関するあらゆるニーズをワンストップで受け止め、事業間での連携による価値ある提案を実施。社長、役員、役職者との距離が近く、若手でも企画や提案が採用される風通しの良い社風である。入社してからの仕事としては、中小企業の社長向けに、OA機器の法人営業を行います。
ーー就職活動前半はどのように行動していましたか?
もともとスタートは遅い方でした。みんなと流れを合わせるように、3月頃から少しずつ就職活動の情報を集めるようになって、そろそろ解禁される4月頃から、いくつか面接を受けるようになりました。
ですが、面接を5社受けて、全部落ちてしまいました、、、
最初は、「喋れたかな。」とおもった会社でも落ちてしまっていました。とりあえず、自分の落ち度が何かあるのだとろうとは思っても、何が悪いのかも分からず、「なんでだろう?」と、ずっと考えていたら、気分が落ち込んできてしまっていました。
そこで、少し就職活動から離れて、気持ちに整理をつけようと、就職活動をお休みしました。
ーー就職活動を離れた7月~9月は何をされていましたか?
特別何かをやったわけでもなく、卒論に関しての本を読み進めたり、卒論を書いたりなど、学業に集中していましたね。就職活動については極力考えないようにしていました。
ーー就職活動を再開されたきっかけは何でしたか?
夏休みに入ったのをきっかけに「夏休みの間に決めておかないと精神的にやばい!」と思ったからです(笑)そこから、焦って色々調べていた時に、大学からジェイックと共催の学内選考会のガイダンスの案内が届いて、それをきっかけに就職活動を再開しました。
ーー就職活動のサポートを受けはじめて変わったことなどありましたか?
私は、もともと自分1人だとやる気がでないタイプなので、最初から、人を頼って就職活動を進めばよかったと思いました。そもそも、企業を見つける段階で「明確にこれをやりたい!」というのもなかったので、サポートしてくれる人と喋る中で、自分の考えていることを整理できたし、それをふまえて会社を紹介してくれたので、よかったです。
ーー自分がやりたい仕事と、紹介してもらう仕事のずれはありませんでしたか?
もともと、仕事の軸としては、そんなに絞ってはいなくて、人と協力したり関わる仕事がいいな~とか、明るい感じの職場がいいな~とか、事務系の仕事がいいな~とか、ざっくりとしか考えていませんでした。
私が来年の春から就職する先で任せてもらう仕事は、営業職なのですが、正直に言うと、最初は「きつい仕事」というイメージで印象が良くなかったです。ですが、研修や、キャリアアドバイザーの方と話したり、色々な企業と面接を進める中で営業職のイメージが、途中で変わったんです。
会社の話きくと、会社ごとに、営業の仕事の中身が違うので、そこを発見できたのは、面白かったですね。また、営業職の中でもちょっと違うな、と思ったのは、はっきり断っていたので(笑)やりたい仕事と紹介してもらう仕事のずれというのはなかったです。
ーー就職活動を続ける中で、上手くいっていなかった状況が「上手くいくかも!」と変化した瞬間はありましたか?
最初の方は、具体的に働く想像には至らなかったんですが、面接をする中で、本社での仕事風景・働いている風景が、自分の中でみえた時、「上手くいくかも!」と思いました。自分が働いている姿を想像できた瞬間に、先が開けた感じがしました。
ーー改めて、前半の就職活動と後半の就職活動を振り返ってみていかがでしたか?
4月には、みんなと同じように、リクナビ・マイナビを使って就職活動をしていたのですが、リクナビ・マイナビはたくさんエントリーするんですよ。OPESを作成して、その機能でたくさんの企業を見れるサイトがあるんですが、それが私には、あんまりあってなかったんだと思います。どんな企業があるのか、あまりわからないし、自分の志望度も定まらないまま、進んでしまっていました。
9月からは、見る企業数を絞ってやったことがよかったのかもしれません。学内選考会を受けたあと、本格的に面接に進んだのは2社だけでしたが、それも、自分の興味のある企業でしたし、集中して受けることが出来ました。自分の中にも、内定取るためにやっているという感覚があって、2社の面接を「自分がどう働くか」というイメージで進めることで上手くいったんだと思います。集中して面接の対策も練れましたし、会社訪問などでちゃんと雰囲気が知れて本当によかったです。
ーー来年の就活生に向けてメッセージをお願いします
私が就職活動をして思ったのは、「落ち込んでいる時間が、本当にもったいなかったな。」ということです。就職活動を早くはじめる人は、やる気もあって、はっきり自分のやりたいことも決まっている人だと思います。でも、私みたいにちょっとはじめるタイミングが遅かったりする人は、やることがはっきり決まっていなかったり、途中で困ることも多くでてくると思います。
でも、何があっても「落ち込まない」ということが大事です。就職活動の中で、気持ちの維持は本当に大事!と学びました。明るかったら、明るさで立ち直っていけます。面接官も、面接の中で感じとっているはずです。気持ちが暗くなるのが一番よくないな。と感じました。
リフレッシュしたり、たまには違うことをやってみたり、落ち込まずに就職活動を進めていってください。
ーー番外編1 こんなサポートほしかった!
就職活動で一番きつい時は、面接で、落ちちゃう時だと思います。自分が上手くいったと思っていた面接ほど、原因がはっきりしてないからこそ、気持ちが辛くなります。そんな時、1人でも寄り添ってくれる方がいれば、救われると思います。
両親・友人・サポーターの方、誰でもよいので、励ましてくれる人がそばにいるということが大切だと思います。
また、「1回や2回の面接で気分が沈んてたら、もったいないよ!」「最初は上手くいかなくて当たり前!面接は、失敗を繰り返して上手くいくんだよ!」と就職活動の最初から、そんな一言をいってくれる人や機会と巡り会えたら、嬉しかったです。
ーー番外編2 こんなサポートほんとにやめて!
実は、就職相談には、2回くらい行ったのですが、カウンセラーの人が怖くて行くのを辞めてしまいました。
私のことを思って話してくれているのでしょうが、すごい自信満々で…。こっちの気持ちが不安な時に、テンション高めでとても怖かったんです。また、就職活動の話をするなかで、「なんで来るまでに、やってなかったの?」と言われて、黙るしかなくて…。
出来れば、当時の現状を責めないでほしかったです。やっていれば、相談にきません。やっていない、どうすればいいかわからないから相談しにきてるんです。そんなことを知っておいてほしいです。
ーー編集後記ーー
Tさんのリアル体験記、いかがでしたでしょうか。
今回は、Tさんを例にあげましたが、Tさんだけではなく、多くの就活生が、面接が上手くいかない原因が分からず、一人思い悩んで、就職活動から離れたいなと感じでしまっているのではないかと考えてしまいました。でも、よく考えると学生にとって、それは後に「もったいないかったな」と感じてしまうこと。出来れば就職活動を始める前に、そっと寄り添えるような環境づくりをして、安心して就活してね!と学生に伝えることは、とても大切なのではないかと学ばせて頂きました。
また、「具体的に働く想像が出来たとき」就職活動が上手くいきはじめたという発言もとても参考になりました。学生をサポートする時には、そういった視点もふまえて支援を続けていきたいですね。