2102 21卒アンケート調査 大学就職課に求められる支援とは
21卒学生を対象にした「就職活動の振り返りに関するアンケート」(回答数182名/2021年2月2日~6日実施)の結果をご紹介します。
■大学の就職支援課等から最も受けたい支援は「キャリアカウンセリング」
就職活動を振り返って、大学の就職支援課・キャリアセンターからどのような支援を受けられたら良かったか聞いたところ、「キャリアカウンセリング」14%、「個別求人紹介」13.2%、「自己分析セミナー」10.6%という結果となりました。
大学の就職支援課については、Webでのキャリアカウンセリングの対応状況が大学によって異なることから、本当は利用をしたかったが、Web対応していなかったり、面談予約が殺到して、予約ができなかったりした等、相談したいときにキャリアカウンセリングを利用することができなかったという可能性も考えられます。
また、今年度は、新型コロナの影響で、3年生の就職活動の動きが例年よりも早い時期から活発になっている印象です。より一層相談をしづらくなっているのかもしれません。
次いで多かったのが、求人紹介です。弊社のアンケートで、内定を取得していたり、最終選考に進んでいたりする状況で就職活動を継続している学生は、28.4%です。ジェイックで開催しているWeb面接会に参加している学生の中にも、「内定は取得しているがもっと良い会社がないか探している」という学生が一部います。
■「もっと早く始めておけばよかった」の声が多数
「これまでの就職活動を振り返って、もっとこうしておけばよかったと思うことはありますか?」という問いに対して、多くの学生が「もっと早く始めておけばよかった」と回答しています。内容は、自己分析や企業研究など人によってさまざまでした。
一方で、アンケート回答者の半分弱は3月以前に就職活動を開始しています。就職活動を実際にやっていく中で、事前準備の不足を感じたのかもしれません。
また、「コロナで採用活動が止まったときに、もっと動いておけばよかった」という声もあり、自粛期間中の時間を有効に活用することができなかったという声も聞かれました。
■就職課が情報発信元となり、学生の横のつながりを作るきっかけに
「就職を支援してくれる人と、はやく関係を持っていれば良かった。」「コロナ禍という状況もあり、大学からの情報をうまくキャッチアップできなかった。自分から動き出すという行動力が必要だと思った。」「友人との情報交換ができればよかった。」という声も寄せられました。急なオンライン化によって孤独に就職活動をした学生や、受け身の情報収集だけで、選考や対策等の機会を逃してしまった学生がいたようです。受け身な学生にも情報を届けるためには、支援側からの情報発信の数を増やすことが効果的かもしれません。また、就職課がハブとなって、学生たちが孤独にならない仕掛けを作っていくことも重要です。