「オンライン面接を受けることになったのですが、どのように受ければ良いのでしょうか」「オンライン面接が増えてリアル面接が減ったので、逆にリアル面接が不安です」
コロナ禍以降、学生のこうした相談を受けるようになった大学職員の方も多いのではないでしょうか。私たちジェイックも、学生や大学職員の方から、こういったご相談をいただくことが格段に増えました。そこで今回は、オンライン面接における前日、当日のチェックポイントと、リアル面接についても、前日、当日のチェックポイントを改めてお伝えします。
結論から記しますと、それぞれのチェックポイントは以下の内容になります。これらについて、順にお伝えします。
<オンライン面接、リアル面接のチェックポイント>
【1】オンライン面接のチェックポイント
1)前日のチェックポイント
2)当日のチェックポイント
【2】リアル面接のチェックポイント
1)前日のチェックポイント
2)当日のチェックポイント
【1】オンライン面接のチェックポイント
1)前日のチェックポイント
①URLが届いているか確認
まずは、オンライン面接用のURLが企業から届いているかを確認しましょう。万が一、届いていない場合、企業に連絡をして、送ってもらう時間も必要です。ですので、前日の夜などではなく、前日の昼のうちに確認をしましょう。URLが届いていたら、Zoomなどがきちんとつながるか、確認しましょう。
②ネット環境の確認
ネット環境は安定していますでしょうか?前日の確認というよりは、もっと前から意識して確認しておくのが良いかもしれません。回線の不安定な人は、大学の教室などを使わせてもらえないか、事前に大学に相談してみましょう。
③画面の設定・映り方の確認
照明やカーテン等の関係で部屋が暗く映ったり、不自然な色に映ったりしないかの確認です。Zoomの面接でしたら、ご自身のZoomアカウントを作って、入ってみましょう。「ビデオ」のボタンを押して、自分の顔が実際にどう映るかを確認します。もし暗かったら、「低照度に対して調整」などのところから明るさ調整をすることができるので、調整します。そして、自分の映り方についても確認します。パソコンのカメラと自分の目線が平行になるようにパソコンを設置しましょう。もし、高さが低くて自分の目線と平行にならなかったら、パソコンの下に本を置くなどして、高さを変えましょう。
なお、画面にうつる自分の姿は、履歴書の写真のように、アタマの先から肩までが入るのが望ましいです。パソコンとの距離も工夫して、丁度良い映り方になるようにしましょう。
④マイクの設定
イヤホンを用意し、使えるかどうか確認します。使えなかったら、パソコンのマイクで行うことになります。
⑤面接の内容を確認
パソコンまわりの確認ができたら、企業からのメールを再度見て、面接の内容を確認します。
・どんな内容が聞かれるのか?
・時間はどれぐらいか?
・自分1人の面接か?もしくはグループ面接か?
→自分の1人の面接で1時間とかあるようなら、かなり深いところまで聞かれる可能性がある。
2)当日のチェックポイント
<面接前>
オンライン面接の当日は、開始時刻の5分ぐらい前にはURLから入室しましょう。企業からのメールに「何分前に入ってください」と指定があったら、それに従います。入室して、すでに企業の面接官が先に入っていたら、「こんにちは。〇〇大学の■■です。本日は宜しくお願いします」と必ず挨拶をしましょう。
<面接開始後>
そしてオンライン面接が始まったら、
・声を大きめに出し、
・うなずきなども、ややオーバーリアクションぎみに行いましょう。
オンラインの面接は、声が小さくなりがちだったり、相手からすると反応がわかりにくかったりするからです。
<音声が途切れたら>
また、オンライン面接では、音声が途切れてしまう、ということも起こりがちです。音声が途切れて、相手の話が聞こえなかった時は、「申し訳ございません、今、音声が切れてしまったのですが、〇〇までは聞こえていたので、そのあとから教えていただけますでしょうか?」と伝えましょう。(「途切れてしまいました」だけだと、相手は、どこまで遡ったらいいのかわかりません。ですから、「ここまでは聞こえていた」というのを必ず伝えましょう)
<面接終了後>
面接が終わったら、「ありがとうございました。失礼いたします。」と言ってお辞儀をして退出ボタンを押すか、または企業が退出するのを待ちます。面接をしていただいた方には、当日のうちにお礼メールを送りましょう。
【2】リアル面接のチェックポイント
1)前日のチェックポイント
1日の流れをイメージする
リアル面接の前日にやることとして大事なのは、当日1日の流れを具体的にイメージすることです。
・道に迷って会場に到着できない
・面接の内容を、さらっと読んだだけで臨んでしまい、面接時にアタフタした
といったことは、多くの学生から実際によく聞きます。そういったことがないように、以下のことを前日に必ず行いましょう。
・持ち物の確認
・場所の確認
→行き方と時間。地図が苦手な人は、グーグル・ストリートビューで写真を見ておきましょう。ビルの入口がわからず迷う人も多いので、そういったもので、確認できるだけ確認しておいたほうが良いです。
・面接内容の確認
→企業からのメールに書いてあります。オンライン面接の時同様、1人なのか複数での面接なのか、時間はどれぐらいか、などを確認して、当日の面接の様子を想像してみましょう。
2)当日のチェックポイント
リアル面接では、実際に会場に行って直接会って行うので、オンラインの面接とは違った準備が必要になります。
①身だしなみのチェック
髪型、スーツの着こなし、ネクタイなど、身だしなみのチェックをしっかりと行いましょう。身だしなみの細かいチェックポイントについては、「面接 身だしなみ」などで検索するとたくさん出てきますので、ここでは割愛します。
②会場には早めに行く
チェックポイントではありませんが、とても重要なポイントです。最低でも、30分前には会場(最寄り駅ではなく、企業のビルなど)に到着するつもりで出発しましょう。思ったよりも道がわかりにくいかもしれないし、何か別のアクシデントが発生する可能性もあるからです。そして、開始時刻の10分前になったら、企業の受付に向かいます。部屋に通されたら座らないで立ったまま待ち、その間にカバンから履歴書を取り出してテーブルの上に置いておきます。面接官が入ってきたらこちらから元気良く挨拶して、面接官が座ったら自分も座りましょう。このあたりの動作をスムーズにできることは、リアル面接ではとても大切です。面接が終わったら挨拶を退室し、その日のうちにお礼メールを送りましょう。お礼メールを送るのは、オンライン面接もリアル面接も同じです。
【3】おわりに
以上、オンライン面接、リアル面接それぞれの、前日のチェックポイントと当日のチェックポイントについて述べてきました。オンライン面接は、コロナ禍が始まった2020年から急速に広まりましたので、初めての人、まだ慣れていない人もたくさんいるかと思います。面接準備はどこまでやっても不安なものです。面接前日や当日の朝、急に不安になって、相談に来る学生さんもいるのではないでしょうか?面接の内容の練習はしたけれど、「何となく不安」という学生さんには、是非、本記事の内容をお伝えし、面接の具体的な流れやイメージを付けてもらって、不安を払拭して頂ければと思います。
ご活用いただければ幸いです。